体験レポート ペーパードライバー出張講習 【埼玉県】

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ペットの病院へ車で行けるようになる為に

今回ご紹介するお客様は埼玉県にお住いの50代の女性の方です。
地元で免許を取得されてから数回は運転をしたことがあるそうなのですが、一度物損事故を起こしてしまいそれから約20年運転から離れてしまったそうです。たとえ小さな物損事故だとしても車内の衝撃はとても大きなものになりますし、事故を起こしてしまったというトラウマから運転を離れてしまう方は少なくありません。いつもは旦那様の運転か徒歩でワンちゃんの病院へ向かうそうなのですが、自分で運転ができるようになればドッグランやトリミングにも行きやすいということでお申し込みいただきました。

運転準備

まずは出発前に運転の準備を行います。お客様は講習前日の夜から緊張でなかなか寝付けなかったそうで、運転席に座るとさらに緊張が高まり手の震えが止まらなくなってしまいました。やはり長年運転から離れてしまっていることと、過去の事故のトラウマから恐怖心が大きいようです。正しい運転姿勢は事故防止や運転のしやすさに繋がるので、焦らず会話をして緊張感を和らげながらゆっくりと行っていきます。
「車には補助ブレーキもありますし、何かあれば横からハンドル補助も行いますので安心してください。」
「横にプロの方が乗ってくださってますもんね。頑張ります!」
などお話ししながらシート→ミラー→ベルトの調整を行いました。

クリープ現象とブレーキ

まずはペダルを離した状態で進むクリープ現象を体験していただきました。クリープ現象は5km~10km程度の速度になるので、少し速度が上がってきたタイミングでブレーキを踏み止まってみましょうとご説明すると、バコーン!と車が浮くような急ブレーキになってしまいました。お客様も「こんなにブレーキってかかるんですか‼」と驚かれておりました。久しぶりの運転で急ブレーキになってしまうことはよくあることで、止まらなければいけないと思うとついブレーキを踏みこんでしまいます。しかしブレーキは奥まで踏み込まなくても停止してくれるので、「踏む」というよりは「触る」という感覚で徐々にスピードを落としていき、車が完全に停止した後にペダルを踏みこむようにしましょう。また、車の種類やペダルの摩耗によってブレーキのかかり具合は変わるので普段と違う車に乗る際はどの程度ブレーキがかかるのか確認するようにしましょう。

運転開始

ブレーキの感覚に慣れてきたところで出発です!

アクセルペダルについては実際に進みながら感覚をつかんでいくしかないので、まずは長い距離を直進してスピードに慣れていきます。制限速度40kmの道路を進んでいきますが、なかなかアクセルペダルを踏み込めず30km未満になってしまいました。恐怖心からなかなかスピードが出せないという理由もありますが、そのほかにペダルの踏み方が適切でないと速度コントロールも難しくなってしまうので、ペダルの踏み方を説明させていただきます。

アクセルペダルの踏み方
①かかとをつけて支点にする
かかとを浮かせてしまうと踏む際に安定しなくなってしまうので、足が動いてしまわないようにかかとで支えましょう。

②指の付け根で踏む
指の付け根をペダルの中央にくるようにして1ミリずっと踏むようなイメージで踏むとコントロールがしやすいです。つま先に力が入ってしまうと加減が分かりにくくなってしまうので力を抜いて踏めるようにしましょう。

③適正速度まで到達したらペダルに足を添える程度に置く
アクセルペダルを完全に離してしまうとエンジンブレーキがかかり徐々に速度が落ちてしまうので、速度が安定するようにペダルに添えておきましょう。

ペダルの踏み方以外にも、速度メーターを見過ぎないことも大切です。見続けてしまうと前方不注意になってしまう他、速度コントロールにばらつきが出てしまう可能性があるので、適度に一瞬見る程度で調整しましょう。

講習を通して

最初はペットの病院に送迎ができれば良いということでしたが恐怖心が大きかった運転に楽しさを感じていただけたようで、今回の講習を通して都内を運転してみたい、高速道路を運転してみたいと様々な目標ができたようです。

今年中は都内の走行は危ないからだめ!と旦那様に言われているそうなので、ぜひこれからも運転を続けていただいて新たな目標に向かって頑張ってください!

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