実家への帰省や旅行先での運転に
今回ご紹介するお客様は板橋区にお住いの50代の男性の方です。
ぺーパードライバー歴は実に25年ぶり、免許を取得してから一度も運転をされたことがないということで、とても緊張されている様子でした。ご実家への帰省や旅行のために運転ができるようになりたいということで今回10回のスペシャリストコースをご予約いただいたので一緒に頑張りましょう!
標識や標示
今回講習を受けるにあたってタクシーを利用している際に道路の状況を観察していたようで、出発前に標識や標示について質問をいただきました。普段車を使用しない方はあまり気にして見ないものになるので、昔に教習所で習っていたとしても忘れてしまっていることもありますよね。標識の見落としや理解不足があると違反になってしまう可能性もあるのでわからないものがあれば確認をしましょう。
ちなみに今回お客様に質問頂いたものは下記になります。
①地面に塗られた赤い塗装
②標識についている数字の意味
③地面に書かれた青い矢印
みなさんは①~③の画像の意味はわかりますか?
まず①の画像についてですが、こちらは注意喚起をしているもので、標識や標示のようにルールが定まっているものではありません。事故防止のために駐停車禁止場所、急カーブ前、スピード落とせ、事故多発地点などに引かれています。危険と思われる場所にあることが多いのでもし視認した際には注意して走行するようにしましょう。
続いて②の数字についてです。今回の画像では自転車歩行者専用道路に数字が表記されていますね。この数字の意味は、表示されている時間は標識に従ってくださいというものです。なので7時から8時半までは車が通行することができません。逆に数字の時間内は通行して良いと勘違いされている方もいるので間違いのないようにしましょう。
最後に③の表示についてですが、この矢印は自転車の安全な通行を促すための表示になります。車が踏んではいけないというものではないですが、特に左折の際には自転車がいないかの確認を徹底しましょう。
今回質問頂いたものとは別に、最低でもここだけは押さえておきたい!という標識をご紹介します。
①一時停止
停止線、停止線がない場合は交差点の直前で停止します。完全に停止しないと不停止となるため、ブレーキを踏みこんで止まりましょう。
②横断歩道
横断または横断しようとしている歩行者等があるときは一時停止し、通行を妨げてはいけません。もし交差点の見通しが悪い場合は徐行、または一時停止をして左右の安全を確認してから通行するようにしましょう。
③指定方向外進行禁止
矢印の示す方向以外の侵入が禁止です。主に交差点に標識が設けられていることが多いですが道路状況によっては見えにくくなっている場合があるので見落としのないようにしましょう。
④車両進入禁止
車両進入禁止の標識を無視して進入してしまうと、道路を逆走することになり危険です。自分自身が曲がる方向に標識があるかを事前に確認するようにしましょう。
進路変更
ペーパードライバの方で特に苦手意識を持たれているのが進路変更です。交通量が多い場所ではどのタイミングでいけるのかがわからないとよく質問をいただくので、ミラーでの後続車の見え方と判断についてご紹介します。
まず進路変更前の確認は余裕をもってすることが大切です。変更する直前で確認をしてしまうと後続車の速度と距離感の判断が遅れてタイミングを逃してしまいます。
続いてミラーの見え方ですが、ルームミラー、サイドミラーともに後続車がミラー内に収まっているとおおむね安全に進入できる距離があります。
しかし後続車の速度が速いか自分自身が減速をしてしまうと後続車が迫ってきてミラーに収まらなくなってしまうこともあります。進入する際は速度を進入先の車の速度と合わせつつ、目視でも確認をしてから変更できると良いです。
高速道路の合流
高速道路への合流にも不安や苦手意識を持たれている方が多いですが、先ほどご紹介した進路変更の速度を早くしたものと思っていただいて大丈夫です。一般道路でも練習できるものなので、高速道路は進路変更に自信がついたら挑戦するようにしましょう。合流するまでの距離は高速道路の入り口によって様々ですが、首都高速道路は合流地点が短い場合も多いので特に注意してください。
終わりに
今回のお客様は講習を行っていくにつれて様々な疑問が出てきたようで、質問をたくさんいただきました。同じ道路を通行したとしても時間帯や道路状況によって判断は常に変わるので、これからも交通状況を把握して適切な判断ができるようにしていきましょう。
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