会社の営業で運転が必要に
今回のお客様は中野区にお住いの20代の女性のお客様です。
お仕事で車の運転が必要になったそうなのですが、営業車を借りるためには会社で行っている運転試験に合格しなければいけないそうです。とりあえず受けてみたものの免許証を取ってからほぼ運転経験がないお客様は不合格となってしまったそうで、試験に合格できるように今回応募してくださいました。都内の運転が中心になるということで実際にお仕事で通行する可能性のある道路を中心に講習を行っていきます。
視野を広く持つ
会社の方で基本操作などは習得したということで、交差点の通行方法や安全確認の方法など説明させていただいてさっそく出発していきます。
「次の交差点を右折してみましょう。」
「わかりました。信号が青なので曲がります。」
とハンドルを回そうとしたところで私が補助ブレーキを踏みます。
「あれ?」
となぜ補助ブレーキを踏まれたのかわからないお客様でしたが、対向車を見てみると直進の車がビューン!と通り過ぎていきました。車の優先関係については理解されていたのですが、今回は対向車の見落としが問題でした。運転に集中しすぎてしまったり緊張していると視野が狭くなり視線が一点に集中してしまいます。特にぺーパードライバーの方は久々の運転で緊張も大きいので今回のように視線が信号に集中してしまって周りの交通状況を把握できなくなってしまうことがあります。「右直事故」といって右折車と直進車の交通事故はとても多いので、視野を広く持ち対向車の他に歩行者や自転車等にも目を向けられるようにしていきましょう。
右折時の安全確認
右折前は情報が多くどこを見たらいいのかわからないという方もいるので、右折前の確認場所についてご紹介させていただきます。
①信号機
信号機は青信号の段階でいつ黄色に変わりそうかを考えておきましょう。黄色になってから考えて しまうと判断が難しくなってしまいます。複雑な交差点ではセパレート信号という青信号がなく矢印信号のみが点灯するものもあるので次の進行方向をとらえ間違えのないようにしましょう。
②対向車
対向車の速度に注意しましょう。まだ遠くにいるからと距離だけで判断してしまうと危険です。もし「行けるか行けないかわからない」と判断に迷ったら待ちましょう。特に夜間はライトで距離感がつかみにくいので無理してすぐに曲がらないようにしましょう。
③歩行者、自転車等
対向車ばかりに気を取られてしまうと見落としてしまう可能性があります。自転車は速度も速く死角の部分から侵入してくることもあるので必要であれば複数回確認をしましょう。
④進行方向
ぺーパードライバーの方でよくみられるのが、今から曲がる方向を確認せずに交差点に進入してしまうことです。次の進行方向を把握していないと交差点に進入しすぎてしまい右折が大回りになってしまったり、対向車の迷惑になってしまうこともあるのであらかじめ次の行き先に目を向けられるようにしましょう。
このように図にしてみるだけでも見る場所はたくさんあるなと思いますよね。この図の他にも信号無視をして通行してくる車や歩行者の可能性や交差点付近で駐車や工事がある可能性など、様々な情報を次々と処理しなければいけません。視野を広く持ち運転ができるようにしていきましょう。
カーナビゲーションシステムを使用しての運転
講習後二度目の運転試験を受けたところ会社に無事合格をいただけたということで、これからはより実践的な練習を行っていきます。
営業の仕事ではおひとりで運転されることがほとんどなようなので、カーナビゲーションシステムを使用しての運転になります。講習を通して少しずつ自信を持ってきたお客様ですが、やることがまた一つ増えると運転の難易度も上がります。間違えて一つ手前の交差点を曲がってしまったり、ナビが案内している場所がどこかわからなかったりと複雑な交差点が多い東京都では間違えてしまうこともあるので、慣れないうちは時間に余裕をもって道を間違えてしまってもしょうがないという気持ちで運転することが大切です。
営業で行くことが多い場所までの道は覚えておきたいということで追加のご予約をいただいたので、これからも頑張りましょう!
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