ペーパードライバーの豆知識 アクセルとブレーキの踏み間違いは若者に多い!?FDS東京

ブレーキ

アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故がたびたびニュースとなる昨今ですね。実は、意外なアンケートデータが自動車メーカーのHondaから発表されています。それは、アクセルとブレーキの踏み間違いは、意外と若い世代に多いということです。
えーっ、高齢者の方が多いのでは?!と思われた若い方もいらっしゃるかと思いますが、実際の統計データを見て一緒に検証していきましょう。同時に、ペーパードライバーのブレーキに関する「あるある」や、東京都内でのブレーキの練習についても解説したいと思います。

目次

【データで検証】アクセルとブレーキの踏み間違いは意外と若い世代に多い

参考にするデータは、2022年9月22日に自動車メーカーのHondaが行った、「クルマと移動に関する調査」の結果です。調査は同年8月18日〜22日、18歳以上の普通免許保有の男女1,200人を対象に行われたものです。

Q:アクセルとブレーキの踏み間違いの経験はありますか?
と質問したところ、以下のとおり、年代別に回答がありました。

アクセルブレーキ踏み間違いデータ
アクセルとブレーキの踏み間違い経験の
アンケートデータ

全体では28.5%が経験があると答えています。
年代別には、18~29歳が36.1%30~39歳が34.6%、40~49歳が25.5%、50~59歳が17.4%、60歳以上が16.9%が、「アクセルとブレーキの踏み間違いがある」と答えています。
年代が高くなるほど踏み間違いが減る傾向にあることが分かります。

引用:アクセルとブレーキの踏み間違い経験、「60代以上」をおさえて最も多い年代は?(マイナビニュース)

昨今、ニュースでは高齢者のアクセルとブレーキの踏み間違いによる交通事故がピックアップされることが多いですが、アンケートデータを見てみると、意外と若い世代に多いことが分かってきます。
データによると、18〜39歳の運転者にアクセルとブレーキの踏み間違いの経験が多いことがわかります。

なぜ、若い世代にアクセルとブレーキの踏み間違いが多い?

それを裏付けているのが、上図②運転キャリア別のデータです。
アクセルとブレーキの踏み間違いの経験は、多い順に、新人ドライバーが36.5%、ペーパードライバーが31.5%、デイリードライバーが17.5%となっています。新人ドライバーとは、1年以内に免許を取得した人です。

つまり、運転経験が少ない方がアクセルとブレーキの踏み間違いの経験が多いということで、自ずと運転免許をとってから運転歴が少ない若い世代に多くなるということがうなづけます。
と同時に、世代に関係なく、ペーパードライバーも踏み間違いの経験が多くなるのです。

※このデータにはありませんが、70代80代と年齢を重ねるに連れて、動体視力の低下や運動神経の低下、認知力の低下などを経験が補えなくなって、間違いが増えてくるのも現実です。
でも上記データが証明しているように、高齢者の踏み間違いだけをニュースなどで採り上げても事故は減らないことになります。新人ドライバー並びにペーパードライバーの対策も合わせて考えることが重要な政策と言えるでしょう。

運転経験の少ないペーパードライバーの方、若い世代の方は、正しい運転の仕方をよく学んで、板につくまで習得していくことが必要です。それが交通事故を起こさず楽しくドライブする方法です。

まずは、アクセルとブレーキの位置をしっかり記憶しよう!

アクセルとブレーキの踏み間違いをしないようにするにはどうしたら良いでしょう?
まずは、アクセルとブレーキの位置を運転感覚として記憶し、身体に叩きこんでおくことです。

その前に、アクセルとブレーキを正しく操作するためには、運転席の着座位置も確定しなければなりません。

また、車のペダル配置も確認しておきましょう。
小型車の中にはホイールハウスの関係から、足元スペースが十分に取れずにペダルが正面から左によっている場合もあります。特別な配置になっているため、しっかりと自分の車の運転席やペダルの配置などを確認しておきましょう。

自分の運転席での着座姿勢、ペダルの位置がいつも同じ(定位置)であることを心がければ、アクセルとブレーキの踏み間違いは起きにくくなります

アクセルとブレーキペダルの位置

下画像の左がブレーキペダル、右がアクセルペダルです。
通常、AT車(オートマ車)では、右足でブレーキを踏んだり、アクセルを踏んだりしてクルマを操作します。左足はフットレストに置いておきます。

できるだけブレーキを真っすぐ踏めるように右足を置き、右足のかかとを床につけたまま支点にして、つま先だけ開いてアクセルペダルを踏むようにするのを基本とします。

アクセルとブレーキペダルの位置
(右がアクセル、左がブレーキ)

そうすると、アクセルの踏み加減がしやすく、ブレーキペダルは万が一の時でも力を入れやすくなります。

東京都内の信号の多い道路でブレーキの練習

まずは、信号の多い東京都内の平地の道路で、ブレーキの練習しましょう。
都内の一般道は信号が多いですから、アクセルを踏んだりブレーキを踏んだりしながら慣れることができます。繰り返し操作することで、アクセルとブレーキの位置をしっかり記憶していきましょう。

東京渋谷の信号の多い道路
東京渋谷の信号の多い道路

カックンブレーキにならない上手なブレーキの踏み方をマスターしよう!

運転経験が少ないペーパードライバーや初心者は、よくカックンブレーキになってしまうことがあると言われます。あまり上手なブレーキの踏み方ではありません。

カックンブレーキとは、ブレーキの踏み方が強すぎて身体や首が前のめりに「カックン」となってしまうブレーキの踏み方です。急ブレーキを踏んだようになるのが特徴です。
ブレーキに慣れておらず踏み加減が分からないため、踏み方の調整ができないペーパードライバーや初心者の方に多いブレーキの踏み方です。

一方、運転が上手いベテランドライバーのブレーキはカックンブレーキにならず、スムーズになめらかに止まることができるので、同乗者もストレスを感じません。

カックンブレーキにならない上手なブレーキの踏み方

  1. 周囲の動きを見て、余裕をもち前もってブレーキを踏めば、カックンとなりません。止まらなければならない位置の直前でブレーキを踏むと、急ブレーキのようになってカックンとなってしまいます。
  2. カックンブレーキにならないブレーキペダルの踏み方のコツは、完全に停止する間際で踏力を少し緩めることです。すると、カックンとならずスムーズに止まります。

つまり、運転が上手い人は、余裕を持った距離でブレーキをかけ始め、減速してきて車が止まりそうになった時に踏力を軽く緩めるのです。すると、減速してから完全に停止するまでカックンとならない滑らかな止まり方になります。

【提案】東京都内の有名な坂道で、ブレーキの練習をして踏み加減をマスターしよう!

東京都内の坂道でブレーキの練習をすると、ブレーキの踏み加減について習得できるのでおすすめします。

以下にもご紹介しますが、都心である東京都内でも急こう配の坂道はたくさんあります。道路の勾配が強いと、上り坂でも下り坂でも最後までしっかりブレーキペダルを踏まなければなりません。

「ブレーキを最後までしっかり踏む」という感覚を身につけると、踏みしろ(踏み初めから踏んでいってペダルが止まるまでの間の距離)がわかるので、その間でコントロールする踏み加減についても理解できるようになります。
東京の坂道を繰り返し運転してブレーキに慣れていくと、アクセルとブレーキの踏み間違いも起こりにくくなるでしょう。

当社の人気記事「ペーパードライバーあるある30選」の”ブレーキに関するあるある”では、『アクセルとブレーキの位置さえよく覚えていない』の他に、
『ブレーキの踏み加減がわからない』
という意見もありました。
ネット上でもよく見かける問いかけなので、悩んでいるペーパードライバーの方にブレーキの踏み加減について説明したいと思います。
その上で、東京都内の坂道で徐々に練習してみてください。

長い下り坂ではブレーキの使い方に注意!

その前に、坂道でクルマを運転するなら絶対に覚えておきたいポイントを紹介します。
それは、長い下り坂でブレーキペダルを踏みすぎると、ブレーキが効かなくなるフェード現象、べーパーロック現象が起きるということです。(ペーパーではなくべーパーです)

ご想像のとおり、もし坂道でブレーキが効かなくなったら怖いですよね!
この現象が起きると、踏み間違いによる交通事故と同様に、致命的な重大事故に至る可能性が高くなります。
踏み間違いに対しては、加速抑制や衝突回避などの運転支援装置で対策できますが、フェード現象やベーパーロック現象は街乗りでは起こりにくく、対策はほとんどなされていません。運転者の注意に頼っている現状なので、しっかり覚えておきましょう。

日頃運転している東京の坂道でも、ブレーキの踏み方の練習を積んでおくことができます。大都会の東京の坂道では、交通量が多いことから注意しなければならないポイントが、踏み間違いやその他にもたくさんありますので良い練習になります。

ブレーキペダルの踏み過ぎによってブレーキが効かなくなるフェード現象やベーパーロック現象を理解しておくには、何よりブレーキの仕組み(構造)を知っておくとわかりやすいので、以下に説明します。

ブレーキの踏み加減を習得するには、ブレーキの仕組みを想像してみるのが一番!

ブレーキは、深く強く踏みこむほど急に止まります。緩く浅く踏めばクルマは急に止まらず徐々に減速していきます。アクセルの踏み加減も同様で、強く踏みこむほど加速していきますね。

この運転感覚を身につけるためには、ブレーキの仕組み(構造)を思い浮かべると想像しやすいでしょう。

ブレーキの仕組み(出典:曙ブレーキ工業

上図は、ドライバーが踏むブレーキペダルから車輪の中のブレーキ本体までを図式化したものです。
図の左側のディスクローターがタイヤと共に回転していますが、これを止めるのがブレーキキャリパーとブレーキパッドです。右のドライバーがブレーキペダルを踏むと、その力がブレーキキャリパーに伝わり、回転しているディスクローターをブレーキパッドで挟んで摩擦力によりディスクローターを止めようとします

このとき、車が走り続けようとする力を摩擦による熱に変えて放出します。これで大きな熱がブレーキパッドに生じて熱で溶かしてしまうので効きが悪くなります。これをフェード現象と言います。
また、熱がブレーキピストンやホースを伝わり、ブレーキオイルに含まれる水分を沸騰させてしまい、全くブレーキが効かなくなる現象をベーパーロック現象と言います。オイルに気泡が生じてしまうと全く力が伝わらなくなってしまうのです。
下り坂ではブレーキを多用しますが、この状態になるとブレーキが効かなくなるため重大な交通事故となります。
そのため、ブレーキペダル(フットブレーキ)だけでなく、エンジンブレーキHV、EVの回生ブレーキとの併用を覚えておく必要があります。

つまり、キャリパーが挟む力=ブレーキの踏む力の強弱でクルマが減速したり停止したりします。
ブレーキの踏む力が強いキャリパーが挟む力が強い 回転するローターが止まろうとする力が強い
弱い場合は逆のことが起きて、クルマはなかなか止まりません。

これで、あなたがクルマのブレーキペダルを踏むとき、その踏み加減(強弱)がクルマの動きをコントロールしていることを想像できたでしょうか。

さて、これを熟知した上で、東京都内の有名な坂道でブレーキの踏み方を練習してみましょう。

東京都内の有名な坂道で、ブレーキの練習をしてみよう!

さて、前置きが長くなりましたが、ブレーキの踏み方が練習できる東京都内の有名な坂道をご紹介しましょう!

●乃木坂(東京都港区)

東京都港区の乃木坂

東京都港区の赤坂9丁目と8丁目の間にある乃木坂です。
最近では、タレントである乃木坂46の由来にもなった坂で有名ですが、日露戦争で指揮を執った乃木大将に由来する坂です。

長さ  170m
傾斜  やや急な坂(高低差10m,平均斜度3.3度)
形態  途中で直角に曲がる
出典:坂学会・坂のプロフィール(東京23区)

ペーパードライバーや初心者が坂道の運転をちょっと練習するのにちょうどいい長さ(170m)です。やや急こう配でもあるので、踏み加減の感覚を練習するのに良い坂でしょう。
下りを運転する時にはだらだらブレーキを踏むのではなく、メリハリのある運転が必要です。エンジンブレーキをかける練習もしてみましょう。

●御殿坂(東京都台東区・荒川区)

東京都台東区・荒川区の御殿坂

台東区谷中7丁目と荒川区西日暮里3丁目の間にある御殿坂です。(御殿坂は、東京都内の他の場所にもあり)
JR日暮里駅北口から西に向かって上る坂で、春には満開の桜並木が下町の風情を醸し出しています。

長さ  180m
傾斜  緩やか(高低差3m,平均斜度1度)
形態  僅かに左に曲がりながら上る
出典:坂学会・坂のプロフィール(東京23区)

こちらもペーパードライバーや初心者が坂道の運転をちょっと練習するのにちょうどいい長さ(170m)ですね。上記の乃木坂ほど勾配がないですが、緩やかなカーブになっているのでハンドル操作をカーブに合わせていく練習にもなります。
下りを運転する場合は、緩やかだからといって「だらだらブレーキ」にならないようにします。先述した通り、ブレーキの踏みっぱなしである「だらだらブレーキ」は、フェード現象やベーパーロック現象を起こしやすいのでやめましょう。
時々ブレーキを踏むのが苦痛なら、エンジンブレーキを積極的に使用しましょう。

●江戸見坂(東京都港区)

港区の江戸見坂(出典:港区

港区虎ノ門2丁目と3丁目の間で、周辺には虎ノ門ツインビルやホテルオークラがある江戸見坂です。
江戸時代には、坂の上から江戸の町を眺望できたことに由来しています。

長さ  150m
傾斜  急坂(高低差12m,平均斜度4.6度)
形態  わずかに“く”の字に曲がる
出典:坂学会・坂のプロフィール(東京23区)

都心のオフィスビルの間の、かなりの勾配がある江戸見坂なので、ペーパードライバーや初心者が目いっぱいブレーキを踏む感覚を覚えることができるでしょう。その他にもブレーキコントロールのテクニックが必要となるかもしれません。

途中、道路上に〇丸がいっぱいつけられていますが、これは勾配がきつい坂道につけられるもので、滑り止めのためにあります。それでも雨の日の坂道は滑りやすいので、スピードの出し過ぎに注意しましょう。
また、もし坂道ですれ違いが必要となった時、上りが優先であることも覚えておきましょう。その理由は、上りで一旦停車した場合の再発進が難しいからです。

これら以外にも、東京都内にはこのような急な坂道がたくさんあります。
ペーパードライバーや初心者が苦手なブレーキの踏み加減を練習できる環境があります。
また、エンジンブレーキや坂道ならではの法則などもあります。
たくさん練習して、ブレーキを踏むことに慣れて、アクセルとブレーキの踏み間違いなどを起こさないようにしましょう。

不安な場合は、FDS東京が親身になってお手伝いします。
ぜひ、FDS東京のペーパードライバー講習へお問い合わせください!

ペーパードライバーの豆知識 アクセルとブレーキの踏み間違いは若者に多い!?:まとめ

今回は、「アクセルとブレーキの踏み間違いは若者に多い」ということをデータから検証し、運転経験が浅いペーパードライバーも同様に、アクセルとブレーキを踏み間違えやすいことを説明しました。
それに併せて、アクセルとブレーキの位置をしっかりと記憶すること、ブレーキの上手な踏み方、ブレーキの仕組みを知って踏み加減をコントロールすることなども理解していただけたでしょうか。
ブレーキの踏み加減を練習するには、東京の坂道を繰り返し運転してみることがおすすめです。ブレーキに慣れることが、アクセルとブレーキの踏み間違いも防止します。

もし、ブレーキコントロールがよく分からず、東京の坂道を運転しずらいと感じたら、ぜひFDS東京のペーパードライバー講習を受講してみてください
指導経験豊かなインストラクターがわかりやすいようにお教えします。

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