今回ご紹介させていただきますのはぺーパードライバー歴18年
荒川区にお住いの女性の方です。
お子様の送迎の為に
今回のお客様はお子様が3人おり、習い事でサッカーをやられているということです。普段は自転車や電車を利用して送迎されているそうなのですが、練習場所によっては電車の乗り継ぎが多かったり、バスも利用されたりしなければならず時間がかかってしまうということで、今までずっと避けてきた車の運転に挑戦される決意をされました。
免許証を取得されてから運転された経験がほとんどないということで基礎からサポートさせていただきます。
ペーパードライバー講習1日目
今回ご予約いただいたコースは12時限コース(150分×4日間)のコースです。
いきなり運転するのは怖いということで、私の運転からスタートしました。出発時や右左折の安全確認、直線通行時の視線の作り方などを説明しながら走行していると、「今日は先生の運転を見るだけでいいです・・・」とやはり恐怖心が大きいご様子でした。都内の交通量、情報量の多さに驚いたようです。
「20年、30年ぶりに運転される方もいます。まずは簡単な道から走行して慣れていきましょう。」
と緊張もほぐしつつ、運転を交代しました。
直進走行
初日は運転になれていただくため、日光街道にて直進走行を行いました。
直進走行は、ハンドルを固定していれば走れるものではありません。車線からはみ出さないように、細かいハンドル操作での修正が必要になります。
ぺーパードライバー講習 直進走行時のCheckポイント‼
- 手の力を抜く
例えば自転車の運転でもハンドルを力を込めて固定してしまうと走行位置がずれていきます。細かい修正が必要なので、ハンドルはマシュマロやお豆腐をつぶさないようなイメージで添えるように持ちましょう。 - 行き先を見る、遠くを見る
これは教習所で聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。もし行き先を見るというのがわかりづらい場合は、目標を決めるとよいでしょう。前を走っている車を目標に走行すると、走行位置が定まりやすいです。 - 目の前ばかりを見ない
交差点での歩行者や自転車、標識、障害物など、直進をしていても周りに目を向けられるようにしましょう。また、一点を集中してみてしまうとそちらに寄って行ってしまうので、常に目を配るように心がけましょう。
ペーパードライバー講習2,3日目
講習2日目からは、実際にお子様の送り迎えをされるコースを練習していきます。
お客様が走行されるコースを事前に設定してくださっていたので、そちらを参考に講習を行っていきます。
踏切の通過
町屋駅方面に向かっていると、踏切が見えてきました。踏切は一度停止線の直前で一時停止をし、安全を確認してから通過します。「この踏切は貨物列車しか通らないので閉まることはあまりないんですよね。」とお話ししながら進もうとすると「カンカンカンカン」と踏切の音が!
タイミングよく貨物列車が現れました(笑)
普段あまり遮断機が下りない踏切だとしても、確認はしっかりと行いましょう。
町屋駅
町屋駅付近は交通量が多いので注意が必要です。
この画像から読み取れることは何があるでしょうか。
- 前に止まっている車がいるので避けなければならない
- 避けた後に交差点があるので、信号に注意する
- 対向車側にも止まっている車がいるので、道が狭くなっている
- 左側の交差点から自転車などが飛び出してくる可能性がある
- 右のトラックの陰から歩行者などが出てくる可能性がある
など、考えなければならないことがたくさんあります。
一つ一つの情報を処理するために、減速や、場合によっては一時停止も視野に入れて対応していきましょう。
今回は対向車が先に止まっている車をよけ始めていたので、手前で一度止まり対向車がいなくなってから通過しました。車の他にも、駅周辺の道では歩行者や自転車が急に飛び出してくることも多いので、注意しましょう。
通行位置の選択
車を運転するときは、通行位置の選択もとても大切になります。
町屋駅を抜けて足立区方面に向かっていると
このような交差点に差し掛かりました。
私たちは赤の方向に進みたいのですが、この場合赤と青どちらが直進になるでしょうか。
お客様にお聞きしたところ、右側はカーブになっているので、赤の方向が直進になると思いますという回答をいただきました。
しかし、今回の場合は青の方向が直進になります。なぜだかわかりますか?
地面を見てみてください。消えかかってしまってはいますが、白い線が見えると思います。線によって道路が区切られているので、もし赤の方向に向かう場合は左合図を出していくようにしましょう。
今回の場所に限らず都内では複雑な交差点も多々あるので、自分の通行位置を見失わないように気を付けましょう。
講習最終日に向けて
その後講習最終日は高速道路に挑戦したいということで、それに向けて合流や進路変更の練習を行いました。
一般道路で練習できることとしては、速度を維持したまま進路変更をしてみたり、大通りへの合流をしてみると効果的です。速度を調節しつつ、実際の高速道路をイメージしながら練習を行いました。
次回の高速講習も頑張っていきましょう!
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